最終更新: 2026-11-01
秋田県男鹿市にある秋田県立男鹿海洋高等学校は、県内で唯一普通科を併設する水産専門高校だ。1946年創立という80年近い歴史を持ちながら、2025年には23年ぶりとなる新しい実習船「眞山丸」を導入し、ICT(情報通信技術)を使ったスマート漁業の学びを取り入れている。学科構成や偏差値、実習船の特色まで、受験を検討する中学生・保護者向けに基本情報をまとめた。
男鹿海洋高校の基本情報

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | 秋田県立男鹿海洋高等学校 |
| 所在地 | 秋田県男鹿市船川港南平沢字大畑台42 |
| 設置形態 | 県立・共学・全日制 |
| 沿革 | 1946年に秋田県立水産学校として設立認可、1949年に秋田県立船川水産高等学校へ改称、1996年に秋田県立海洋技術高等学校へ改称、2004年に秋田県立男鹿高等学校と統合し現校名に |
| 学科 | 普通科、海洋科、食品科学科 |
県内の水産高校はここ1校のみで、普通科を併設している点が特徴だ。水産系の学科に進む生徒だけでなく、大学進学を目指す普通科の生徒も同じ校舎で学ぶ。2029年には男鹿工業高等学校との統合も予定されており、学科編成が今後変わる可能性がある。受験を検討する場合は学校説明会や秋田県教育委員会の最新情報を確認してほしい。
偏差値情報サイトでは普通科・海洋科・食品科学科とも30台後半との情報があるが、学科の呼称や定員は年度により変動するため、最新の入試情報は学校公式サイトで確認することをおすすめする。
実習船「眞山丸」:23年ぶりの新造船でスマート漁業を学ぶ

男鹿海洋高校の実習船は、かつて遠洋実習に使われた「船川丸」(初代1956年進水、4代目まで建造)があったが、国内漁業の中心が遠洋から沿岸に移ったことを背景に2012年度で遠洋実習を終了した。以降は沿岸実習向けの小型船「NAMAHAGE」(19トン)を使っていたが、2025年に23年ぶりの新造実習船「眞山丸」(6代目)が就航した。
眞山丸の最大の特色は、船内LANシステムの搭載だ。速度・進路・水深といった各計測機器のデータや映像を一元管理し、船内ウェブページでリアルタイムに可視化・共有できる仕組みを備えている。気象データの推移も把握できるため、生徒は航海中に得られる多様なデータを使って、ICTを活用したスマート漁業への理解を深めながら実習に取り組む。これは、課題解決に主体的に取り組む力を育てることを目的に導入されたものだ。
全国的にも、定置網漁業などでIoTセンサーを使って漁場の状況を可視化する「スマート漁業」の取り組みが広がっている(詳しくは「定置網漁とスマート化|IoT監視システムで変わる持続可能な漁業」を参照)。男鹿海洋高校は実習船という教育現場で、こうした技術トレンドを先取りして取り入れている学校といえる。
男鹿市の水産業と学校の立地

男鹿市は日本海に面した男鹿半島に位置し、船川港を母港とする漁業のまちだ。近年は男鹿市五里合地区でクルマエビの陸上養殖に挑む漁業者の取り組みも報じられており、漁獲量の減少が進む中で「つくり育てる漁業」への関心が高まっている(詳しくは「クルマエビ陸上養殖とは?秋田・男鹿市の取り組みと将来性」を参照)。男鹿海洋高校の生徒にとっても、地元で進む養殖技術の変化は身近な学びの対象になっている。
よくある質問
Q1. 男鹿海洋高校の学科構成は?
普通科・海洋科・食品科学科の3学科。県内で唯一、水産系学科と普通科を併設する学校だ。
Q2. 実習船「眞山丸」はどんな船ですか?
2025年に就航した6代目の実習船(19トン)。船内LANシステムを搭載し、速度・進路・水深などのデータをリアルタイムに可視化できる、スマート漁業学習向けの設備を備えている。
Q3. かつての遠洋実習はどうなりましたか?
初代1956年進水の実習船「船川丸」で4代にわたり遠洋実習を行っていたが、国内漁業の沿岸シフトを背景に2012年度で終了。現在は沿岸実習が中心。
Q4. 今後、学校の再編はありますか?
2029年に男鹿工業高等学校との統合が予定されている。学科編成が変わる可能性があるため、受験時は最新情報を確認してほしい。
水産高校シリーズ:他県の情報も参考に
地域によって学べる内容や進路の傾向は異なる。他県・他校の水産高校情報もあわせて参考にしてほしい。
全国の学校別の偏差値一覧は水産高校の偏差値一覧【2026年版】、都道府県別の一覧は水産高校一覧【2026年版】、卒業後の進路全般は水産高校卒業後の進路ガイドも参考にしてほしい。
関連記事: 気仙沼向洋高校の学科・偏差値・実習船|震災を越えた水産校
まとめ:伝統とスマート漁業が共存する秋田の水産校
- 男鹿海洋高校は1946年創立、秋田県内唯一の普通科併設水産高校
- 学科は普通科・海洋科・食品科学科の3つ
- 2025年に23年ぶりの新造実習船「眞山丸」が就航、船内LANシステムでスマート漁業を学べる
- かつての遠洋実習(船川丸)は2012年度で終了し、現在は沿岸実習が中心
- 2029年に男鹿工業高等学校との統合が予定されている
この記事は水産ナビ編集部が執筆しました。水産ナビは水産業界に特化した専門メディアです。
参考情報
- 秋田県立男鹿海洋高等学校|日本語版ウィキペディア(確認日2026年11月1日)
- 水産新聞に当社の船内LANシステムを搭載した秋田県立男鹿海洋高等学校の新型実習船「眞山丸」に関する記事が掲載されました|株式会社エクサ(確認日2026年11月1日)
- 秋田県立男鹿海洋高等学校|みんなの高校情報(確認日2026年11月1日)


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