最終更新: 2026-09-09
農林水産省「漁業産出額(令和2年)」によると、海面養殖業ののり類の産出額は全国で1,043億円。ぶり類の1,065億円に次ぐ養殖品目第2位で、くろまぐろ(471億円)やまだい(443億円)を大きく引き離しています。魚ではなく海藻が養殖業の稼ぎ頭に並んでいるという事実は、業界の外ではあまり知られていません。Googleトレンドでも「海苔 養殖」の検索数は過去1年で約91%増加しており、値上がりのニュースをきっかけに関心が急上昇しています。
「海苔養殖はどんな仕組みで育てているのか」「なぜ佐賀や福岡の有明海ばかりが強いのか」「不作と値上がりの本当の理由は何か」「海苔漁師になるにはどうすればいいのか」。こうした疑問に、水産ナビ編集部が政府統計と業界紙の一次情報をもとに本音で答えます。
この記事では、まず海苔養殖の基本と養殖業全体での位置づけを統計で押さえ、次に種付けから共販までの1年の流れと支柱式・浮き流し式の違い、県別の産出額と収獲量ランキング、そして3シーズン続いた高値の要因と最新シーズンの結果、対策の最前線を順に解説します。最後に海苔養殖の仕事に興味がある人向けの情報とFAQをまとめました。
海苔養殖とは?養殖業の中での位置づけを統計で解説

海苔養殖とは、アマノリ属の海藻(主にスサビノリ)の胞子を網に付着させ、海面に張った網の上で育てて摘み取り、板状の乾海苔に加工するまでの一連の産業です。稚魚を買って育てる魚類養殖と違い、海苔は生産者自身が種を管理し、海の栄養だけで育てます。餌代がかからない一方で、水温と栄養塩という自然条件に収穫量が直結する、天候に最も左右される養殖業のひとつです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 養殖対象 | スサビノリを中心とするアマノリ属(紅藻類) |
| 漁期 | 9〜10月の種付けから翌年4月頃の終漁まで(生産は秋冬) |
| 生産形態 | 板のり(乾海苔)が収獲量の大半。全形1枚は21cm×19cm |
| 販売経路 | 各県漁連の共販(入札)で商社・加工業者へ販売 |
| 産出額 | 1,043億円(農林水産省 漁業産出額 令和2年) |
| 収獲量 | 板のり61億9,362万枚、生換算重量23万7,255トン(農林水産省 海面漁業生産統計 令和3年) |
養殖品目別の産出額比較
農林水産省「漁業産出額(令和2年)」に基づく海面養殖業の主要品目別産出額は以下の通りです。
| 順位 | 品目 | 産出額 | 海面養殖業計に占める割合 |
|---|---|---|---|
| 1位 | ぶり類 | 1,065億円 | 24.4% |
| 2位 | のり類 | 1,043億円 | 23.9% |
| 3位 | くろまぐろ | 471億円 | 10.8% |
| 4位 | まだい | 443億円 | 10.2% |
| 5位 | かき類 | 324億円 | 7.4% |
| 6位 | ほたてがい | 242億円 | 5.5% |
| – | 海面養殖業計 | 4,357億円 | 100% |
海藻類全体の産出額は1,297億円で、そのうちのり類が80.4%を占めます。こんぶ類(91億円)やわかめ類(106億円)とは桁が違い、日本の海藻養殖は事実上「海苔産業」と言い換えても差し支えありません。養殖業全体の構造については水産業とは?漁業・養殖・加工の仕組みで整理しています。
海苔養殖の仕組み:種付けから共販までの1年

海苔養殖のサイクルは、春の種の仕込みから始まり、秋の種付け、冬の摘採、春の終漁まで約1年です。魚類養殖のように「稚魚を入れて1年半待つ」のではなく、同じ網から冬の間に何度も摘み取る、農業に近い作業体系が特徴です。
年間サイクルと作業内容
| 時期 | 工程 | 作業内容 |
|---|---|---|
| 3〜5月 | 糸状体の培養 | 春の海苔が放出する果胞子をカキ殻に植え付け、陸上の水槽で夏まで培養する |
| 9〜10月 | 採苗(種付け) | 水温が23℃以下に下がった大潮のタイミングで、カキ殻から出る殻胞子を網に付着させる |
| 10〜11月 | 育苗 | 海に張った網の上で芽を育てる。芽が3〜5cm(地域により15cm前後)になったら次の工程へ |
| 11月 | 冷凍網の入庫 | 網の約半分を引き上げて陸上で乾かし、マイナス20〜25℃で冷凍保存する |
| 11月下旬〜12月 | 秋芽網の摘採 | 海に残した網から一番摘み(新芽)を収穫。年内の海苔が最も高値で取引される |
| 12〜1月 | 冷凍網の張り替え | 秋芽網を撤去し、冷凍保存していた網を海に戻して二期作目に入る |
| 1〜4月 | 摘採の繰り返し | 根元を残して摘み取り、1〜2週間で再生した海苔を再び収穫。終漁まで数回〜十数回繰り返す |
| 通年 | 加工と共販 | 摘んだ生海苔を洗浄・裁断・抄き・乾燥して乾海苔にし、漁連の共販(入札)に出品する |
種付けの適水温が23℃以下という点は、後述する不作問題の核心です。全国海苔貝類漁業協同組合連合会や各産地の生産者資料によると、秋の水温が下がらない年は種付けを遅らせるしかなく、収穫回数がそのまま減ります。
冷凍網という「保険」の仕組み
海苔養殖の最大の発明と言われるのが冷凍網です。芽の付いた網を一度乾燥させてマイナス20〜25℃で凍らせても、海苔の芽は生きたまま眠っています。秋芽網の収穫が終わった後に海へ戻すと再び成長を始めるため、1回の種付けで二期作、三期作が可能になりました。病気や色落ちで網がだめになった時の予備にもなり、この技術の普及以降、1経営体あたりの生産量は飛躍的に伸びています。
支柱式と浮き流し式の違い
| 方式 | 主な産地 | 仕組み | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 支柱式 | 有明海(佐賀・福岡・熊本)、東京湾、三河湾 | 干潟に竹や樹脂の支柱を立て、干潮時に網が空中に露出する高さに張る | 干出により雑藻や病害を抑えられ、香りの強い高品質な海苔ができる。浅い干潟が必要 |
| 浮き流し式 | 瀬戸内海(兵庫・香川・岡山)、宮城、愛知の沖合 | ロープと浮きで網を海面に浮かべ、常時海中で育てる | 沖合の広い漁場を使え大量生産に向く。干出がないため人工的に網を干す管理が必要 |
有明海は最大6メートル級の干満差と広大な干潟を持ち、支柱式に最も適した海です。潮が引くたびに海苔が日光と空気にさらされ、これが「佐賀のり」「福岡有明のり」のブランド力の土台になっています。カキやホタテなど貝類養殖の仕組みはカキ養殖の方法やホタテ漁業の仕組みで解説しています。
海苔養殖の産地ランキング:有明海3県が全国の6割

農林水産省「漁業産出額(令和2年)」に基づく都道府県別ののり類産出額と、「海面漁業生産統計(令和3年)」に基づく板のり収獲量を並べると、産地構造がはっきり見えます。
| 順位 | 都道府県 | 産出額(令和2年) | 板のり収獲量(令和3年) | 主な海域・方式 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 佐賀県 | 256億円 | 15億1,834万枚 | 有明海・支柱式 |
| 2位 | 兵庫県 | 215億円 | 11億5,085万枚 | 瀬戸内海・浮き流し式 |
| 3位 | 福岡県 | 202億円 | 13億5,216万枚 | 有明海・支柱式 |
| 4位 | 熊本県 | 140億円 | 9億5,378万枚 | 有明海・支柱式 |
| 5位 | 宮城県 | 55億円 | 3億4,510万枚 | 松島湾・浮き流し式 |
| 6位 | 香川県 | 46億円 | 1億6,079万枚 | 瀬戸内海・浮き流し式 |
| 7位 | 三重県 | 29億円 | 1億4,040万枚 | 伊勢湾・支柱式と浮き流し式 |
| 8位 | 愛知県 | 26億円 | 2億242万枚 | 三河湾・支柱式と浮き流し式 |
| 9位 | 岡山県 | 21億円 | 1億4,631万枚 | 瀬戸内海・浮き流し式 |
| 10位 | 愛媛県 | 11億円 | 2,729万枚 | 瀬戸内海 |
| – | 全国 | 1,043億円 | 61億9,362万枚 | – |
産出額では上位3県で全国の64.5%、有明海に面する佐賀・福岡・熊本の3県だけで57.3%を占めます。収獲量ベースでも有明海3県は38億2,428万枚で全国の61.7%です。日本の海苔の6割は、九州の一つの内海から生まれています。
注目すべきは兵庫県の位置づけです。枚数では福岡に次ぐ3位ですが、産出額では2位。瀬戸内海の浮き流し式で生産される兵庫の海苔は、業務用のおにぎりや巻き寿司向けに安定して大量出荷される「量の産地」として、コンビニ需要を支えています。一方、佐賀は一番摘みの高級品で単価を取る「質の産地」で、後述する2025年度の初共販では1枚51.75円という全国最高値を付けました。
3年続いた高値と単価の乱高下:何が起きているのか
海苔業界は2022年度と2023年度の2シーズン連続で不作に見舞われ、2024年度も序盤の高水温で生産が遅れたことから、共販価格が歴史的水準に跳ね上がりました。食品新聞と全漁連のり事業推進協議会の公表値をもとに、共販単価の推移を整理します。
| 漁期 | 全国共販平均単価(1枚) | 状況 |
|---|---|---|
| 2021年度 | 11.75円 | 平年並みの水準 |
| 2022年度 | 上昇 | 珪藻ユーカンピアの赤潮による栄養塩不足で色落ち。不作 |
| 2023年度 | 上昇 | 降水量減少による栄養塩の低下。2年連続の不作で単価は2倍に |
| 2024年度 | 24.13円(過去最高) | 11〜12月の海水温が平年より3℃近く高く種付けが遅れ、1月末時点では40億枚台ペース。終盤に持ち直したが単価は3年前の2倍超 |
| 2025年度 | 16.95円(前年度比7.18円安) | 共販枚数54億2,984万枚で前年度比約5億枚減。相場は落ち着き佐賀有明が4年ぶり枚数首位 |
出典: 食品新聞(2025年2月・2026年6月)、全漁連のり事業推進協議会公表値。
2025年度の共販最終枚数は54億2,984万枚で、産地別では佐賀有明14億1,490万枚(前年度比4億5,000万枚増)、兵庫12億5,751万枚(同6億4,020万枚減)、福岡有明7億9,251万枚、熊本7億6,995万枚、宮城3億2,285万枚でした。有明海が持ち直した一方で瀬戸内海の兵庫が大きく減るという、産地間の明暗が分かれたシーズンです。
不作の4つの要因
不作は単一の原因ではなく、複数の環境変化が重なった結果です。大日本水産会や各県水産研究機関の資料をもとに整理します。
| 要因 | 何が起きるか | 具体例 |
|---|---|---|
| 秋の高水温 | 種付けの適水温23℃以下になるのが遅れ、収穫回数が減る | 2024年度は11〜12月の海水温が平年より3℃近く高かった |
| 栄養塩の不足 | 河川からの窒素供給が減り、海苔が栄養失調で色落ち(黒から茶褐色に) | 水産用水基準の窒素0.2mg/Lを下回る海域が出ている。佐賀では12月の降水量が平年比2割の地区も |
| 珪藻赤潮 | スケレトネマやユーカンピアなどの植物プランクトンが先に栄養塩を消費する | 2022年度の有明海はユーカンピア赤潮が主因 |
| 食害 | 高水温で冬も活発なアイゴ、クロダイ(チヌ)などが海苔を食べ尽くす | 水産庁が食害防除パンフレットを作成し対策を呼びかけ |
栄養塩の問題は、海が「きれいになりすぎた」ことの裏返しでもあります。下水処理の高度化で瀬戸内海の窒素濃度が下がり、海苔が育ちにくくなったため、兵庫県や香川県では栄養塩類管理計画を策定し、冬季に下水処理場の運転を調整して窒素を意図的に海へ流す取り組みが行われています。海底を耕して栄養を巻き上げる海底耕耘や、ため池の水を抜く「かいぼり」も同じ発想の対策です。
対策の最前線:高水温耐性品種と新種の発見
品種改良も進んでいます。千葉県は2005年度から開発に着手し、秋の高水温停滞期でも成長が良い黒ノリ新品種「ちばの輝き」を県水産振興公社を通じて希望する漁業者に配付しています。三重県水産研究所も高水温耐性に優れた「みえのあかり」を開発しました。さらに水産研究・教育機構は2025年5月、関東地方の太平洋沿岸で新種のノリ「クロシオアマノリ」を発見したと発表し、温暖化対策に向けた育種素材として活用する方針です。現在の養殖ノリは遺伝的に均一な系統が中心のため、こうした新しい遺伝資源が今後の切り札になります。
業界の構造的な課題については水産業が抱える課題でも整理しています。詳しい統計データは水産業界データまとめページをご覧ください。
経営体は20分の1に減少、1経営体の生産量は30倍に
水産庁「養殖業成長産業化の推進」資料によると、ノリ類養殖を行う経営体数はピーク時(1968年)の15分の1から20分の1程度まで減少した一方、1経営体あたりの生産量は約30倍に増加しています。冷凍網、自動乾燥機、全自動の摘採船といった機械化で、少人数が大規模漁場を回す産業に変わりました。
2023年漁業センサスでは、海面養殖を主とする経営体は全国で1万2,169経営体と5年前から12.8%減っています。海苔養殖も例外ではなく、1経営体あたりの設備投資額が数千万円から億単位に膨らんだことで、後継者のいない経営体が漁場を手放し、残った大規模経営体が集約する動きが続いています。
> 編集部メモ: 有明海沿岸の生産者に話を聞くと、「秋芽の一番摘みが12月の共販で1枚50円を超えても、シーズン全体で見れば単価が半分に落ちる年もある。冷凍網の電気代、乾燥機の燃料代、支柱の更新費は毎年かかるので、収穫回数が1回減るだけで経営は赤字に振れる」という声が返ってきました。統計上の産出額1,000億円という数字の裏で、個々の経営体は毎年博打に近い勝負をしているのが実情です。
海苔養殖の仕事に就くには:3つの入口
海苔養殖は漁業権に基づく区画漁業で、個人がいきなり参入できる仕事ではありません。現実的な入口は次の3つです。
| 入口 | 概要 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 生産者のもとで雇用 | 摘採期(11〜4月)の繁忙期に季節雇用や通年雇用で働く。求人は各県漁協や漁業就業支援フェアで出る | まず現場を知りたい未経験者 |
| 後継者・第三者承継 | 高齢の経営体から漁場・設備を引き継ぐ。各県の漁業アカデミーや研修制度を経由するケースが多い | 数年かけて独立を目指す人 |
| 加工・流通側から関わる | 乾海苔の入札を行う商社、焼き海苔メーカー、漁連の共販部門など | 海に出ずに海苔産業で働きたい人 |
海苔養殖は秋冬に集中する仕事のため、夏はカキやアサリなど他の漁業と組み合わせる経営体も多く、有明海では海苔とアサリ、瀬戸内海では海苔とカキの兼業が典型です。就業までの手順や漁業権の考え方は養殖業の始め方と漁業権の取得方法、収入の目安は水産養殖業の年収で解説しています。
海苔養殖に関するよくある質問
Q1: 海苔養殖はいつからいつまでが漁期ですか?
9〜10月の種付けから翌年4月頃の終漁までです。収穫(摘採)は11月下旬から3月が中心で、年内に摘む「秋芽の一番摘み」が最も高値で取引されます。夏は網や支柱の整備、糸状体の培養期間にあたります。
Q2: なぜ佐賀県が海苔の生産日本一なのですか?
有明海の大きな干満差と広い干潟が支柱式養殖に最適で、干出によって病害を抑えつつ香りの強い海苔ができるためです。農林水産省「漁業産出額(令和2年)」では佐賀県が256億円で全国1位、収獲量でも令和3年に15億1,834万枚で1位です。
Q3: 海苔が値上がりしたのはなぜですか?
2022年度と2023年度の2シーズン連続の不作に加え、2024年度も序盤の高水温で生産が遅れ、共販平均単価が2021年度の11.75円から2024年度に24.13円と2倍超になったためです。要因は秋の高水温、降雨不足による栄養塩の減少、珪藻赤潮による色落ち、魚の食害が重なったことです。2025年度は54億枚台に回復し、単価は16.95円まで落ち着きました。
Q4: 海苔の「色落ち」とは何ですか?
海中の窒素などの栄養塩が不足し、海苔が栄養失調になって黒い色素が減り、茶褐色や黄色っぽくなる現象です。色落ちした海苔は等級が下がり、単価が大きく落ちます。プランクトンの赤潮が栄養塩を先取りすることで起きるケースが多く、兵庫県や香川県では下水処理場から意図的に窒素を流す対策が取られています。
Q5: 冷凍網とは何ですか?
芽が付いた海苔網を乾燥させてマイナス20〜25℃で冷凍保存し、秋芽網の収穫後に海へ戻して二期作目を育てる技術です。海苔の芽は冷凍しても生きているため、病気や色落ちの際の予備網としても機能します。1経営体あたりの生産量が約30倍に伸びた最大の要因の一つです。
Q6: 海苔養殖の経営体はどれくらい減っていますか?
水産庁資料によると、ノリ類養殖の経営体はピーク時(1968年)の15分の1から20分の1程度まで減っています。2023年漁業センサスでは海面養殖を主とする経営体全体でも5年前比12.8%減の1万2,169経営体です。一方で機械化により1経営体あたりの生産量は約30倍になっています。
Q7: 未経験から海苔養殖の仕事に就けますか?
可能です。摘採期の11〜4月は人手が足りず、各県漁協や漁業就業支援フェアで季節雇用や通年雇用の募集が出ます。独立して経営体になるには漁業権が必要なため、まず生産者のもとで数年働き、後継者承継や県の漁業アカデミーを経由するのが現実的なルートです。
関連記事: ホタテ養殖の仕組みとは?陸奥湾93%死の危機と再生の道【2026年】
関連記事: ワカメ養殖の仕組みとは?自給率25%の裏側と三陸・鳴門ブランドの産地構造
まとめ:海苔養殖のポイント
- 海苔養殖の産出額は1,043億円で、ぶり類に次ぐ養殖品目第2位(農林水産省 漁業産出額 令和2年)
- 種付けは水温23℃以下が条件。冷凍網により1回の種付けで二期作・三期作を行い、11月下旬から4月まで摘採を繰り返す
- 有明海の佐賀・福岡・熊本の3県で産出額の57.3%、収獲量の61.7%を占める。瀬戸内海の兵庫は量の産地
- 2022〜2023年度は高水温・栄養塩不足・赤潮・食害で2年連続不作、2024年度も序盤の遅れで単価は11.75円から24.13円へ倍増。2025年度は54億枚台で16.95円に落ち着いた
- 経営体はピーク時の20分の1に減り、1経営体の生産量は30倍。就業は生産者への雇用か後継者承継が入口
海苔養殖に興味を持った方は、まず養殖業の始め方で就業ルート全体を把握し、魚類養殖との違いをマダイ養殖の仕組みと産地と読み比べてみてください。専門用語は水産業界用語集で確認できます。
この記事は水産ナビ編集部が執筆しました。水産ナビは水産業界を目指す人と働く人に向けた専門メディアです。詳しくは編集部についてをご覧ください。
参考情報
- 農林水産省「漁業産出額(令和2年)主要魚種別海面養殖業産出額」(e-Stat 政府統計の総合窓口)— のり類産出額・都道府県別産出額・養殖品目別比較の検証に使用
- 農林水産省「海面漁業生産統計調査 令和3年漁業・養殖業生産統計 かき類・のり類収獲量」(e-Stat 政府統計の総合窓口)— 都道府県別板のり収獲量の検証に使用
- 農林水産省「2023年漁業センサス結果の概要(確定値)」(https://www.maff.go.jp/j/tokei/kekka_gaiyou/gyocen/2023/kakutei.html)— 海面養殖経営体数の検証に使用
- 水産庁「養殖業成長産業化の推進」「ノリに関する情報」(https://www.jfa.maff.go.jp/j/saibai/norimeguji.html)— 経営体数のピーク時比・1経営体あたり生産量・食害防除の検証に使用
- 食品新聞「海苔、5億枚減で終漁 数年来の相場高落ち着く 佐賀有明は4年ぶり枚数首位」(2026年6月8日、https://shokuhin.net/146002/2026/06/08/kakou/kawaki/)— 2025年度共販枚数・単価・産地別枚数の検証に使用
- 食品新聞「有明海苔、今年も不作 3年連続50億枚以下か 入札平均単価30円超」(2025年2月5日、https://shokuhin.net/114962/2025/02/05/kakou/kawaki/)— 不作要因・高水温・栄養塩の検証に使用
- 大日本水産会 魚食普及推進センター「海苔(ノリ)が獲れない・色落ちする理由」(https://osakana.suisankai.or.jp/s-other/11382)— 色落ち・栄養塩基準・栄養塩類管理計画の検証に使用
- 千葉県「高水温耐性ノリ新品種『ちばの輝き』の開発について」(https://www.pref.chiba.lg.jp/gyoshigen/suisanshigen/kousuion.html)— 高水温耐性品種の検証に使用
- 水産研究・教育機構「関東地方の太平洋沿岸で新種のノリを発見、クロシオアマノリと命名」(2025年5月21日、https://www.fra.go.jp/home/kenkyushokai/press/pr2025/20250521_press.html)— 新種発見の検証に使用
- 山本海苔店「海苔ができるまで」、海苔JAPAN「海苔生産の流れ」— 種付け適水温・冷凍網・摘採工程の検証に使用


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