角立網漁とは?浜名湖の伝統漁法と4代続く漁師の挑戦

角立網漁とは?浜名湖の伝統漁法と4代続く漁師の挑戦 漁業・漁法

角立網漁(かくだてあみりょう)とは、静岡県の浜名湖に大正時代から伝わる定置網・袋網漁の一種だ。夕方に網を仕掛け、翌朝に引き揚げるという昔ながらの漁法だが、18年前と比べて漁獲量が8割以上も減っているという。本記事では、角立網漁の仕組みと歴史、それを守ろうとする4代目漁師の取り組み、漁師体験ツアーの内容を解説する。

角立網漁とは?仕組みと歴史

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角立網漁は、もともと鹿児島で行われていた漁法を取り入れたもので、魚の通り道に杭を打って約80メートルの「道網」を張り、魚を奥へと誘導する構造になっている。道網の先には3つの袋がついた「まわし網」が設置されており、一度入った魚は外に出られない仕組みだ(静岡新聞アットエス「いのち環る浜名湖」、2026年10月確認)。

浜名湖は海水と淡水が混じり合う汽水湖で、800種類を超える魚介類が確認されている豊かな環境だ(同)。角立網漁は、こうした浜名湖の資源を生かした小規模な定置網漁として、大正時代から続いてきたとされる。

4代続く漁師、藤田晃平さんの挑戦

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浜名湖で角立網漁を営む藤田晃平さん(36歳)は、親子4代にわたってこの漁法を継承してきた。しかし、藤田さんが漁師になった18年前と比べて、角立網漁の漁獲量は8割以上も減っているという。水温や環境の変化が主な要因とされる(静岡新聞アットエス「いのち環る浜名湖」、2026年10月確認)。

この苦境の中で藤田さんは、2023年から角立網漁の漁師体験ツアーを始めた。自ら企画・運営し、ガイドは漁師仲間に依頼する形で、魚や自然の大切さを伝え、魚が棲みやすい環境に関心を持ってもらうことを目的としている(同)。

漁師体験ツアーの内容

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藤田さんが運営する体験ツアー「晃漁丸(こうりょうまる)」では、角立網漁を実際に体験できる。乗船は1隻24,000円で5人まで、所要時間は約1時間。乗船して定置網の地点まで移動し、網に入った魚の袋を引き揚げて、獲れた魚はすべて持ち帰ることができる(晃漁丸公式サイト、2026年確認)。集合時間は午前9時頃が目安で、予約サイトまたはLINEから申し込む形式になっている(同)。

このようなツアーは、人手不足が進む漁業の中で、漁業の現場を知ってもらう入口としての役割も期待されている。

浜名湖の漁業とキャリアを知る

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浜名湖周辺では、角立網漁のような伝統的な小規模漁業のほか、焼津・伊豆など静岡県内の他エリアでも多様な漁業が営まれている。静岡県で漁師の仕事を探す場合のエリア別の特徴や支援制度については、静岡県の漁師求人ガイドで詳しく解説している。

定置網漁全体の仕組みについては、海で行われる一般的な定置網漁とは規模や設置方法が異なる点もあるため、一本釣り漁法などほかの漁法との違いも含めて知っておくと、角立網漁の特徴がより理解しやすくなる。

まとめ

角立網漁は、大正時代から浜名湖に伝わる小規模な定置網・袋網漁で、杭と網で魚を誘導する仕組みを持つ。18年間で漁獲量が8割以上減るという厳しい状況の中、4代目漁師の藤田晃平さんは漁師体験ツアーを通じて、この伝統漁法と浜名湖の環境を次世代に伝える取り組みを続けている。水産業界の統計データは水産ナビのデータハブにまとめている。

参考情報

  • 漁獲量8割減…「やりがいがありますね」伝統漁を守る若手漁師の挑戦 浜名湖のいまを知る体験ツアーで未来へ【いのち環る浜名湖】(静岡新聞アットエス、確認日2026年10月8日):https://www.at-s.com/snews/article/ats/2071721.html
  • 【角立網漁】浜松・浜名湖の新しい旅の定番!?子どもから大人まで大興奮の漁師体験(確認日2026年10月8日):https://tabiiro.jp/kankou/taiken/kakudateryo-report/
  • 浜名湖の伝統漁法〜角立網漁〜(晃漁丸公式サイト、確認日2026年10月8日):https://kakudateryo.com/



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