最終更新: 2026-10-13
ブランドししゃもとして知られる北海道むかわ町の「鵡川ししゃも」で、資源量減少により3年連続で休漁していたシシャモ漁が、2026年10月、4年ぶりの試験操業として再開された。本記事では、休漁に至った漁獲量の推移、2回にわたる試験操業の結果、今後の本格操業の見通しを一次報道に基づいて整理する。
休漁の経緯:2017年の72トンから2022年には64キロまで激減

鵡川漁協のシシャモ漁は、2017年には72トンの水揚げがあったが、その後急激に減少し、休漁前の最後の操業年となった2022年には64キロまで落ち込んだ(HBCニュース北海道、2026年10月確認)。資源量の深刻な減少を受け、鵡川漁協は3年連続でシシャモ漁を休漁する判断をしていた。
北海道新聞デジタルの報道によれば、今回の試験操業は休漁による資源の回復状況を確認し、本格操業の再開を探ることを目的としたもので、2026年10月上旬から下旬にかけて実施される予定だという(北海道新聞デジタル、2026年10月確認)。
1回目の試験操業(10月10日):約30匹を水揚げ

2026年10月10日、4年ぶりとなる試験操業が行われ、約30匹のシシャモが水揚げされた。むかわ町の栃丸直士町長は「ゼロじゃないことを祈っていたし、結果シシャモはとれたので、そういう意味で”いい一歩ではないか”」と述べ、資源がゼロではなかったことに手応えを示した(HBCニュース北海道、2026年10月確認)。
2回目の試験操業(10月12日):3隻で18.3キロに増加

2026年10月12日には2回目の試験操業が行われ、3隻が出漁して合計18.3キロを水揚げした。1回目の約30匹から大きく増えた結果に、漁師からは「型はいい。今後に期待ってことで」との声が上がった(HBCニュース北海道、2026年10月確認)。水揚げされたシシャモは、13日から地元むかわ町内の店頭に並ぶ予定だという(Yahoo!ニュース配信記事、2026年10月確認)。
今後の見通し:本格操業はまだ先、資源調査を継続

今回の試験操業はあくまで資源量を確認するための調査であり、本格的な操業再開を決定するものではない。北海道新聞デジタルの報道にあるとおり、今後も10月下旬にかけて試験操業を重ねながら資源の回復状況を見極め、本格操業の再開時期を判断していく段取りとなる(北海道新聞デジタル、2026年10月確認)。
むかわ町のシシャモ漁をめぐっては、海水温の上昇などが資源減少の一因とされており、近海では他の魚種でも同様の不漁が報告されている。近海で魚が獲れなくなった理由で解説しているとおり、海水温の変化は複数の魚種に共通する構造的な課題であり、むかわ町のシシャモもその影響を受けている可能性がある。
まとめ
むかわ町の「鵡川ししゃも」は、2017年の72トンから2022年の64キロまで資源が激減し3年連続休漁となったが、2026年10月の2回の試験操業では約30匹、18.3キロと着実に水揚げが確認された。ただし本格操業の再開はまだ先で、今後も資源調査としての試験操業が続けられる見通しだ。日本近海の不漁の背景については近海で魚が獲れなくなった理由も参考にしてほしい。水産業界全体の統計データは水産ナビのデータまとめページで定期更新している。
参考情報
- 漁獲約30匹…資源量減少で3年連続休漁のシシャモ漁、試験操業に町長「ゼロじゃないことを祈っていた、いい一歩では」北海道むかわ町(HBCニュース北海道、Yahoo!ニュース配信、確認日2026年10月13日):https://news.yahoo.co.jp/articles/27dcb2d7ff39eb0414d898b48af154e32175bbca
- 3年連続の休漁を経て…むかわ町のシシャモ漁に復活の兆し!2回目の試験操業で約18キロ水揚げ、漁師も期待「型は良い」待望の地元産シシャモ13日から町内の店頭に<北海道>(北海道ニュースUHB、Yahoo!ニュース配信、確認日2026年10月13日):https://news.yahoo.co.jp/articles/7986cfdca1470b2d15837df13c3d32f4ee0a4944
- むかわのシシャモ漁 4年ぶり「再開」へ 秋に試験操業、資源回復状況を確認(北海道新聞デジタル、確認日2026年10月13日):https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1337895/


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